〜4月12日開催「ハイフローセラピーを用いた訪問診療の未来」症例検討会のご案内〜

こんにちは。新横浜ヒロクリニックの楠本です。

今回は、ヒロクリニック&訪問看護ステーション芍薬主催「在宅医療でのハイフローセラピー」に関するイベント(セミナー)のご案内です。

皆さんは「ハイフローセラピー」ってご存知ですか?

まだまだ医療従事者でも知る方は少ないハイフローセラピー。

今回のセミナーをきっかけに、多くの方にハイフローセラピーを知っていただいて、患者さんのために活かして欲しいと思っています。

ハイフローセラピーとは?

ハイフローセラピーとは、呼吸器系の疾患に対する革新的な治療法の一つです。

その名の通り「高流量」の加湿された空気や酸素を供給する医療で、呼吸不全などの患者さんに対して、より効果的で快適な呼吸サポートを提供することを目的としています。

ハイフローセラピー専用のカニューレを使って、加湿された体温に近い温度の空気や酸素混合ガスを、患者さんの呼吸道に高流量で直接供給することで、呼吸の負担を軽減しガス交換を改善します。

在宅で行うハイフローセラピーについて

在宅医療でもハイフローセラピーは可能です。
呼吸困難を抱えている患者さんが、自宅でより快適に過ごすための一助としてハイフローセラピーはとても効果があるケアだといえます。慢性呼吸器疾患、末期がん、重度の心不全などで長期間にわたり在宅酸素療法が必要となる患者さんにとって、ハイフローセラピーを取り入れることで自宅で安心して過ごしながら質の高い呼吸サポートが可能なのです。

医療機関に通院せずにケアが受けられることで、通院時の感染リスクや負担の軽減につながりますし、時間的な余裕のある在宅診療で指導を受けることができることもメリットでしょう。

ヒロクリニックでの事例をご紹介します!

ヒロクリニックでも、医療機関から引き継いでハイフローセラピーを行っている患者さんがおられます。COPDの治療としてハイフローセラピーを導入し在宅療養をされている方なのですが、当クリニックだけでなく訪問看護ステーションなども関わりながらチームで支えている事例の一つです。今回のセミナーでは「呼吸不全などの病態やハイフローセラピー治療の原理を理解しつつ、患者さんの希望する療養生活のためにいかにチームで貢献できるか?」についてもお伝えしたいと考えています。

ハイフローセラピー治療の未来を考えると…

ハイフローセラピーは、今後の技術革新や応用、臨床医療の進歩、在宅医療の発展などから、今後も有望な治療だと考えています。

現段階のハイフローセラピーでも在宅医療の現場で充分に対応可能な機器や使いやすさはありますが、多くの医療がたどってきたように、コスト面で負担軽減、使いやすさや機器の小型化など、導入へのハードルが下がっていくことが期待されます。

また、今以上に患者さんの安全な生活の維持に寄与するために「より多くの医療従事者に理解を!」という野望も持っているのが正直なところです…^^;

詳しくは、セミナー当日にお伝えしますので、楽しみにしていてください!