皆さん、こんにちは
新横浜ヒロクリニック訪問診療 事務長の平田です。
訪問診療を始めるタイミングについて
本日は、「訪問診療をいつ始めたらいいのか」というテーマでお話しさせていただきます。
皆さん、訪問診療にどのようなイメージをお持ちですか?
多くの方が「訪問診療=終末期の看取り」というイメージをお持ちではないでしょうか。
実は私も当初はそのように感じていました。
訪問診療に携わってみてですね、訪問診療側の目線から「いつのタイミングがいいのか」っていうことと、私も訪問看護ステーションの中での勤務経験もありますのでそういった視点から、お話をさせていただこうと思います
訪問診療の基本的な役割
訪問診療は、外出や通院が難しくなった方を対象とした医療サービスです。
誰でも利用できるわけではなく、国が定めた規定に基づいて行われます。
そのため、訪問診療を検討する際は、「お一人での外来受診が難しい」ということが大前提となります。
経験から考える訪問診療のタイミング
私たちの経験では、以下のようなケースがあります:
- 終末期の短期間の関わり
訪問診療を開始して1週間ほどで看取りを迎えるケースもあります。 - 長期間の関わり
通院が難しくなり、半年から1年以上訪問診療を継続しているケースもあります。
早めの相談が重要な理由
「最期の最期の切羽詰まった状況」で訪問診療を依頼するのではなく、
通院が難しくなった早い段階で相談いただくことをお勧めします。
その理由は以下の通りです:
- 環境と関係性の整備
最期を迎える際には、ご本人だけでなく、ご家族や周囲のサポートが重要です。
訪問看護師さんや担当医師との信頼関係を築く時間を確保することで、
ご本人の希望に寄り添った看取りが可能になります。 - 背景と治療の理解
訪問診療では病院からの診療情報提供書をもとに診察を行いますが、
ご本人の生活背景や既往歴をしっかり理解するには時間が必要です。
早い段階で関わることで、適切な治療とサポートが提供しやすくなります。
最期をどう迎えるか
最期を迎える際、皆さんは何をしたいですか?
中には「旅行に行きたい」「お孫さんの結婚式に出席したい」という希望をお持ちの方もいます。
最近では、看護師が旅行に帯同するサービス(自費サービス)が増えており、
こうした希望を実現できる環境が整ってきています。
早めの訪問診療で叶えられること
早めに訪問診療を開始することで、希望を叶えるための準備期間を確保できます。
その結果、以下のようなサポートが可能になります:
- 希望の実現
希望を叶えた上で最期を迎えるサポートがしやすくなる。 - 安心感の提供
ご本人が安心して最期を迎えられる環境を整える。
まとめ
訪問診療を始めるタイミングについて悩んでいる方へ:
- 早めの相談をお勧めします
通院が難しくなったら、早い段階でご相談ください。 - 相談先
直接クリニックにお問い合わせいただいても良いですし、
担当のケアマネージャーを通じて相談いただくことも可能です。
皆さんの一度きりの人生に悔いが残らないよう、私たちがサポートいたします。
ぜひお気軽にご相談ください。
どうぞよろしくお願いいたします。