今回は、睡眠時無呼吸症候群の長期療法「CPAP」について、いろいろ気になる点をヒロ先生に聞いてみました。
Q.睡眠時無呼吸症候群(CPAP治療)をどのように経過観察されるのですか?
A(ヒロ先生)
特にコロナ前というような話をしますけれども、睡眠無呼吸症候群重症、CPAPの治療が必要な方というのは、毎月、月に一回、定期的に外来診察診療が必要だった。その際に血圧と血中の酸素濃度、もちろん、本人の自覚症状を総合的に伺った外来診療があって、プラス睡眠呼吸症候群CPAPの治療中にデータが機械に蓄積されます。
AHI(※1)という指数がどのぐらいコントロールできているかいうのは分かりますので、「うまくやってるよ」「もうちょっと頑張ろうね」「全然できてないよ」「もう少しどうしたの」というような話をしながら診療を続けていくわけですね。
もちろんこういう表現は正しくないかもしれないけども、優等生もいれば、なかなか難しい人もいる、というわけで、その方たちには何かの理由があって、上手にできない。adherence(※2)というんですけども、治療にのれないという理由があるかもしれないので、診療時間をしっかり取った上でお話し合いをしながら進めていくわけです。
※1
AHI:Apnea Hypopnea Index (無呼吸低呼吸指数)
1時間あたりの無呼吸(Apnea)と低呼吸(Hypopnea)を合わせた回数
※2
adherence(アドヒアランス)
患者が医師の指示や治療計画に従い、適切に治療を受けることを意味します。
Q.予防や経過観察では、どのようなアドバイスをされるのですか?
A(ヒロ先生)
太っている方はやはり痩せるような努力とかを促さなきゃいけない。
そもそもその睡眠中の状態が良くないってことを認識していただいた上で、原因となる疾患にも我々としてはアプローチして必要があれば共に治療もする、または指導するというそういう方向になっていくと思います。
あくまでも自然な形で、その人に寄り添うような治療という風にイメージいただいた方がよろしいかと思います。
Q.<CPAP治療>オンライン診療の活用
A(ヒロ先生)
できればオンラインでもですね。定期的なオンラインとそういった意味でちょっと体調が良くないからもう少し見てほしいといういわゆる緊急往診みたいな形で緊急オンラインみたいなものをできればですね、患者さんとのコミュニケーションがうまくいって治療がうまくいくんじゃないかと僕は思ってます。そういった意味でのヒロクリニックののオンラインというのを活用したいですね。
Q.睡眠時無呼吸症候群の治療としてCPAPを装着しますが、いつまで装着し続けるのでしょうか?
A(ヒロ先生)
その方の社会的なポジションとか役職とか、どんなの職種なのかとか、そういったこともかかわらないといけないですね。先程言ったようなケアレスミスというか、日常起こっちゃいけないようなことが業務としてある場合、例えば運転手さんとか、会社の会議で居眠りしてしまったりすると昇進も信用度も下がりますので、やっぱり自分の仕事をやる間は絶対やった方がいいと思います。
Q.CPAPの治療は、長期間になると思うのですがお酒は飲んでも良いですか?
A(ヒロ先生)
実はアルコールを飲むことで筋弛緩が起こるので、どうしても気道っていうのは弛緩した部分が細くなるので、いびきをかきやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群を持っている方がやはり症状として重くなることはよく知られてることですね。
アルコールなんかも、やはりある意味「生活習慣」ですから、生活習慣の指導というのはやはりあるわけです。
基本的にその方の生活習慣を全部変えろっていうのはなかなか難しいんですね。
飲む機会があったら、少し自分でそういう疾患があることを思い出して、セーブしてほしいとかで、本当ならば継続寝てる時はやった方がいいんですけれども、例えば風邪をひいている時とかに分泌物が多い時にCPAPをつけると押し込む形になってしまって、かえって気道感染から本当は重症の肺炎を誘発することもあるので、
そういった際には気軽にですね。相談してください。
その上で体調を考えながら指導していきますという風に僕は言ってるんです