こんにちは、新横浜ヒロクリニック訪問診療 事務長をしております吉田でございます。
クリニックの開業から7カ月が経過しようとしております。
訪問看護の事業運営を行っている兼ね合いで、医療介護の現状を少しだけ理解している中で、
訪問診療の運営に携わり、連携というのが非常に大切だと感じました。
考えることとして、下記に綴りたい思います。
~訪問診療の役割~
訪問診療は、地域の医療者との連携において重要な役割を果たしています。
これは、患者様が医療機関に足を運ぶことが難しい場合や、在宅でのケアが必要な患者様に対して、
医療サービスを提供するためのアプローチです。
訪問診療が地域の医療者との連携にどのように貢献するかを考えてみました。
~貢献するためには、患者様を理解する~
まず、訪問診療は患者中心の医療を実現する手段となります。患者の自宅や施設での診療は、患者の生活環境や個別のニーズをより深く理解することができます。これにより、医療者は患者に適したケアプランを立て、病状や治療方針を患者と密に相談しながら進めることができます。地域の医療者との協力を通じて、継続的かつ効果的な医療ケアが提供されるでしょう。
訪問診療は、患者様の予防や早期発見にも寄与します。
患者様の自宅や地域での状況を把握することで、健康リスクの早期発見や生活習慣の改善に向けたアドバイスが可能となります。
地域の医療者との連携を通じて、患者に対する予防措置や健康促進の情報が共有され、
地域全体の健康水準が向上するでしょう。
特に高齢者や慢性疾患患者にとって、訪問診療は大きな利点をもたらします。
これらの患者様は通院が難しい場合があり、そのために医療サービスを受ける機会が制限されがちです。
訪問診療が地域の医療者と組み合わさることで、これらの患者も十分な医療を受けることができ、
地域全体で包括的な医療サービスが提供されるでしょう。
~ 連携を高めるために ~
連携の一環として、訪問診療は医療者間の情報共有を促進します。
訪問診療を実施する医療者は、通院している医療機関と連携して治療方針や検査結果などの情報を共有することが求められます。
これにより、連携を図る医療機関が同じ情報を共有し、患者に対する連携体制が強化されます。
~ 連携における課題 ~
一方で、訪問診療が地域の医療者との連携において課題も存在します。
例えば、訪問診療の実施には人的・時間的なコストがかかり、資源の制約が生じることがあります。
この課題に対処するために、効率的な訪問スケジュールの確立や、ICTやSNSなどの技術を活用して遠隔での診療を進化させる取り組みが必要です。
~ 総括 ~
総括すると、訪問診療は地域の医療者との連携において様々な利点をもたらすものと考えています。
患者中心の医療、予防、高齢者や慢性疾患患者へのサービス向上、情報共有の強化などが挙げられます。
一方で、資源の調整や効率的な運用に対する課題もあるため、これらの課題にも柔軟で効果的な対策が求められるかと思います。
我々はより多くの患者様の医療に携わるために、
連携というところを特に意識していかなければいけないと考えております。
近隣の医療機関様に関して、より関係が深められるよう、積極的にコミュニケーションを取っていきたいと考えております。