今年は例年にないほど気温の高い秋となっておりますが、このところやっと朝晩は秋らしい涼しさを感じる気候になってきましたね。
呼吸器内科を専門とするヒロ先生が、そして私共ヒロクリニックスタッフ一同が、一年でもっとも忙しくなる季節かもしれません。
今日はそんなヒロ先生に冬季に気をつけるべき感染症のお話を聞いて参りましたので、皆様の健康管理にお役立ていただけたら幸いです。
◇インフルエンザ
寒くなってくると極端に感染症、特にインフルエンザが流行してきます。
特徴は急な倦怠感や発熱を認め、場合によっては咽頭痛、咳、痰、が急激に発症する疾患です。
予防策としてはやはりワクチン接種をおすすめしておりますが、かかってしまったかなと思う場合には迅速検査ができますので、受診されてみてください。
当院でも施行できますし、訪問診療の患者様も受けていただけます。
治療といたしましては、内服薬から吸入薬、点滴等がございます。
患者様の状態に合わせて最も適した薬剤を投与することができますので、どうぞご相談くださいませ。
◇マイコプラズマ
街中で流行っている、いわゆる市中感染症で現在流行しているのが、マイコプラズマという感染症です。
乳幼児からお年寄りまで、なかなか治りづらい咳で困っている方などは、このマイコプラズマの可能性がありますので注意が必要です。
当院でも血液検査、抗体検査等で検査ができます。
治療といたしましては、適した抗生物質や抗アレルギー剤の鎮咳剤(咳止め)を用いることで、症状を軽快させることができます。
◇基礎疾患がある方・高齢者の方
免疫が下がっている方に合併する疾患としては、肺結核、肺非定型抗酸菌症という感染症がございます。
普通の咳ではないな、微熱もあるし倦怠感もあるし、変な痰がからむな、というような状況で、2週間その症状が続く場合には、こうした疾患も疑うべきかと思います。
訪問診療の場合は、訪問しお話を伺い、場合によっては検体、痰の培養検査を施行したり、血液検査、臨床反応等を検査することができます。
それでもまだ疑いだけで更なる検査が必要な場合には、胸のレントゲン検査やCT等の放射線検査をしていただくために、提携医療機関へご紹介をさせていただくこともあります。
今回は、3つの観点からそれぞれに注意点をご紹介させていただきました。
気になる症状が続いたりお困りの方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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よろしくお願いいたします。